第六回目「伝える Renewel Ver.」

10月4日、保育士さんのコミュニケーション講座「伝える」を
東京ウィメンズプラザにて開催いたしました。


今回は、横浜・東京・名古屋・埼玉などなど
さまざまな場所から、
「もっと職場や保護者に伝え合えるコミュニケーションを」
という思いを持つ
保育や子どもにかかわる方たちにご参加いただきました。


人はそれぞれ、環境や価値観がちがうため、
同じ言葉を使っていても
伝わっている内容は全然異なる。


~そんなことをアイスブレークで体験しつつ…。

言葉だけで、どうやって相手に内容を伝えればいいのか?
伝えるうえで難しいことは?
伝えられた相手の中に、どんな混乱が起こっている?
どう伝えてもらえると、すんなり共有ができる?

そういったことをペアで体験してもらい、
「伝えるために覚えておきたいポイント」を全体で共有。

なるほど!人はみんな違う。
だからこそ、それを踏まえたうえで、
こういうことを気をつけていけばいいのね!

~と、一同真剣にメモを取る場面も見られました。

そして、保育の中でも避けては通れないのが、
“いいにくいことを伝えなければならない場面。”

たとえば…、
「先輩に言いにくいことを受け取ってもらうために、どんなアプローチが?!」

ここには『伝えるための黄金ルール』を提案。

デモを通じてダメダメVerと、
黄金ルールを使って会話がうまく行くVer.を両方見てもらった後に実際に、
「なかなか保護者会に参加しない保護者に参加してもらうためには?」
~ということで、みなさんにもチャレンジをしてもらいました。

実際に時間を設けて取り組んでいただいた後、アプローチ方法をみんなでシェア。

みなさんそれぞれが保護者のことを思っている気持ちを
具体的な言葉にし、相手にとって意味のある言葉に置き換えて
話をしてくださりました。

ふだんなかなかする機会がないかもしれないのですが、
相手に伝える前に、文章を相手の目線で
受け取りやすい言葉に置き換えて、書き出してみる。

この一手間で、内容がぐっと相手に届きやすくなります。

一人一人の考えた文章を聞いて、参加者同士の中でも
「こういうアプローチがあったのか」
「その気遣い、素敵!」
~などなど気付きが生まれ、視野が広がる場となりました。

こういった一人一人の気付きや体験の共有こそが、
なによりの学びだったりもします。


とはいっても、
「黄金ルールさえ守っていれば、必ず相手に伝わる!」
…なんて、調子に乗ってはいけません。

実際には、相手に聞く耳を持ってもらうことが大切なのです。


ペーシングの一つとして、相手の呼吸に合わせるワークを体験してもらい
無条件の安心感が生まれ、相手との一体感を感じる場に。
ふわぁっと広がる笑顔に、
言葉以上のコミュニケーションが交わされていたことが伝わってきました。


コミュニケーションには本当にいろいろな側面があり、
ペーシングをしていても…、
せっかくの相手の気持ちを止めてしまうかもしれない
禁断の「NGワード」があります。

「でも」「○○だからできない」「○○のせいで」

~など、一生懸命に自分の意見を伝えているようでいて
相手を否定しているように感じさせてしまう言葉が、NGワードです。


保育の中で、たとえば対立してしまう意見があったとしても
大きな目的は『子どものため』だったりします。
目の前の言葉に捉われず、大きな目的を見つめて
一緒にできることを考えていくこと。

~それをするのに有効なのが、“共感ワード”なのです。


突拍子もないことを言う園長先生と保育士さんのデモを通じて
みなさんに見てもらった後、
実際に両方を体験していただきました。

「NGワード、知らないうちに使っていたかもしれない」

「共感ワードを使うだけで、こんなに気持ちがラクになるなんて。」

「断られているのに、ありがとうという気持ちにさえなった。」

~と、はじけるような笑顔で気付きをシェアしてくださりました。


このときのみなさんは、
自己紹介の場で「上手く伝えられなくて困っています」と
ためらっていたのがうそのように、
こみ上げてくる思いに突き動かされ、
スラスラと口をついて出てきているようにさえ見え。

「みなさん、とってもコミュニケーションお上手ですね!!」
と、思わず言ってしまうほどでした。


「伝える」というテーマの締めとして、
「相手のことを大切にしようとする気持ち・理解しようとする気持ちが大切。
 その気持ちがあることで、こういったスキルが生きてくる。」

というメッセージを伝えさせてもらいました。

保育の場でどんどんチャレンジをし、
相手に合わせた伝え方を発見していただければと思っております。


参加者の感想としては、

「伝えなきゃ、上手に話さなきゃと思っていましたが
 言葉以外にも伝えられる方法があることに気がついてラクになりました。」

「みんなそれぞれ本当に違うんだと思うと、
 伝わらなくって当たり前だと気持ちが楽に持てるようになりました。」

「相手にわかるような言葉を探して、相手の目線で伝えていきたいです。」

「相手のいう言葉とぶつからずに、受け入れることで
 次の一歩が見つかることもあるのかもしれない、と気がつきました。」

「はじめは参加するのが怖かったんですが…。
            勇気を出して良かったです。」 


…といった声が聞こえていました。


みなさんそれぞれの表情が明るくなっていたのが、
とっても印象的でした。


終了後は、みんなで近くの「自然屋」へランチ交流会。
スリリングな現場のお話や、日常で困っていること、
子どものかわいいお話などなどで花が咲きました。